こんにちは、京都府久御山町 整体治療、鍼灸治療 宮ノ後鍼灸整骨院の院長 齊藤です。
先月から肩こりでお悩みの方のお話を聞いていく中で、顎の痛みもある患者さんが続けて来られました。
顎の痛みは食事をするのも不快で毎日の生活にも影響しますよね。
今回はそんな顎の痛みとその改善方法についてお知らせします。
顎は人体の中でも最もよく使われる関節で一日に2000回以上も開閉させ動かしています。
顎は噛む、しゃべる、動作の動き始め、あくび、睡眠中、いびきなど運動時全般において動いています。
顎関節症の症状として、口を開けたり食べ物を噛むときに起こる顎関節部(耳の穴の前にある)、または、頬やこめかみの筋肉の痛みをが特徴です。
ひどい場合だと口が開けにくくなり2横指(指の横幅2本分)を開けることすら難しくなります。
また口の開け閉めする際にカキン、コキンと特徴のある音を出します。
(日本顎咬合学会)の調査では顎関節症に悩んでいる人の割合は14.4%で、31歳から35歳の女性に最も多く見られます。(女性が男性の2.7倍)
またスマホやパソコンの普及による生活環境の影響で姿勢の悪化(前傾姿勢による頭の位置の変化)により、予備軍までを含めると2人に1人が顎関節症を持っていると言われています。
顎の特徴として
①顎は頭蓋骨からぶら下がっているだけの構造
②縦横どちらの動きに対しても支えが弱く、最も不安定な関節
③噛み合わせや片噛みの癖によってズレやすい
④顎の軟骨は薄くて壊れやすい組織である
⑤1日の中で最も多く使われる関節が顎関節である
⑥咀嚼運動では約30キログラム、食いしばりでは60から100キログラムもの負荷がかかる
顎関節症の大きな原因は生活習慣によるものです。
歯ぎしりや食いしばり、片側で噛む癖、頬杖、スマホの長時間の操作などが挙げられます。
特に最近来院された患者さんは、食いしばりの癖があると自覚されていた方もいらっしゃいました。
理由は様々ですが、仕事や日常の生活でストレスを感じて心や体が緊張状態(交感神経緊張)の時に、無意識に強く噛み締めてしまうことが多くあります。
それにより顎関節の咀嚼筋(咬筋、側頭筋、内側、外側翼突筋)を緊張させます。
これが続くと結果として顎のズレが発生し、頭痛や肩こりめまいや耳鳴りといったあらゆる不定愁訴の原因にもつながっていきます。
また、昨今問題視されている歩きスマホのように、動きながら視線を1カ所に固定する動作においては本人が気づかないうちに強い食いしばりが起こっています。
日常的にこの食いしばりが繰り返されると顎関節症につながりやすい状態だといえます。
人間が口を閉じている間と言うのは上下の歯が当たることなく適度な隙間があるのが通常の状態です。
逆に食事や会話、力を入れての作業をする時は上下の歯が接触します。
この接触時間は1日平均約19分未満と言われ意外に短く、24時間のうちほとんどは上下の歯は離れています。
ところが、交感神経過敏状態になっているとこの接触時間は食いしばり等で相当長くなり、知らないうちに顎関節に大きな負担をかけています。
そのような顎の痛みや不快感を改善するためのセルフケアをお伝えしますね。
【顎の不調を改善のためのセルフケア5ステップ】
まずは、どれぐらい口が開くか(指が何本分程度か)確認しましょう
①頬骨をたどって耳の穴の前あたりの場所、噛みしめてしっかり動くところ(エラの周り)を指2本で縦に30秒マッサージ
※写真では両方おこなってきますが実際は痛みがある方だけで大丈夫です。
② ①のポイントのさらに前のくぼんだところを顎関節の方向に向かって(後ろに向かって)硬さを感じるところ同じく30秒マッサージ
③顎の内側の硬いところを探して親指で上に圧迫しながら首を前後に5回ずつ動かす
④顎関節のストレッチ しゃくれさせて15秒間
⑤顎関節のストレッチ しゃくれさせてその状態から手を添えて左右にストレッチ各15秒ずつ
最後にもう一度口がどれぐらい開くか確認してみましょう
軽度の場合はこれだけで指0.5本分から1本分ぐらい開く場合もあります。
この顎関節のセルフケアをまずは10日間やってみてください。
【まとめ】
実際に試してみていかがだったでしょうか。
普段は顎の痛みがない方でも、このセルフケアだけでも口がスムーズに開きやすくなるので効果が感じられやすいです。
もし10日間それだけやっても改善しない場合は、頭蓋や首や肩、背骨の影響もあるかもしれません。
当院ではそのような方に整体治療を行っています。
一度ご相談くださいね。
(柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師 齊藤博貴監修)
【自費治療専門院】ですので、慢性的な腰痛や肩の痛み、手足のしびれなど様々な身体の痛み不調に対して一人ひとりの患者様としっかり向き合い最善の治療を行います。