皆様こんにちは、京都府久御山町 整体治療、鍼灸治療 宮ノ後鍼灸整骨院の院長 齊藤です。
前回はジュニア期の筋トレについてお伝えしました。
今回はもっと小さな子どもの運動についてお伝えします。
突然ですが、「ゴールデンエイジ」という言葉をご存じでしょうか。
ゴールデンエイジとは、一生に一度だけ訪れる「運動神経が伸びる黄金期」。
学術的にも、「子どもが低年齢のうちに多様なスポーツや遊びの経験をすることは、その後の運動能力向上や競技パフォーマンスアップにも有用である」とあるように、プレゴールデンエイジ・ゴールデンエイジの過ごし方次第で、将来の子どもの運動能力に違いが出てくるのです。
お子さまの運動神経をよくしたいと考えているのであれば、プレゴールデンエイジとゴールデンエイジの最適な過ごし方について知っておいたほうがいいかもしれません。
子どもの運動神経が良くなり、親の運動不足も解消にもなるので親子で楽しんで運動していただければ幸いです。
プレゴールデンエイジ・ゴールデンエイジの年齢は (・・?
プレゴールデンエイジ、ゴールデンエイジの年齢については、専門家によって1~2歳の幅があり、
・プレゴールデンエイジ・・・4~9歳頃
・ゴールデンエイジ・・・9~12歳頃
4~12歳頃の子どもの発達は、子どもによってかなりの差がありますので、年齢はあくまでも「~歳頃」という目安です。
【スキャモンの発育曲線】という人間の発達過程の話などではよく使われるグラフがあります。
それを見てみると、人の神経回路の発育量は4~6才までにおよそ80%、12才になる頃にはほぼ100%に達しています。
ですので、幼少期に運動経験を積むと、早くその動きを吸収できる可能性があるといわれています。
そして、この神経系の発達がピークに達するまでの9〜12才頃の数年間が「ゴールデンエイジ」です。
なぜゴールデンエイジが注目されるようになったか
その理由は「外遊びの時間と質」が変わったためです。
まず、外で遊ぶ時間が大きく減りました。
ある調査によれば、ちょうど私のゴールデンエイジ期である30年前から比較すると子供が外で遊ぶ時間は半分になっているそうです。
そして、30年前までは、子供の「外遊び」でしっかり体を動かして、ゴールデンエイジ期に必要な運動が自然とできていました。
私の実家の近くに「ぞうさん公園」という少し大きな公園があります。
子どもの頃は、その公園で手打ち野球やサッカー、ドロケー(グループで鬼ごっこみたいな遊び)で毎日のように遊びました。
特にドロケーでは公園内の高台を全力で走ったり、滑り台やジャングルジムからジャンプして逃げたりと今から考えると少々、危なっかしいこともありましたが(‘Д’)
今現在では公園でボール遊びも禁止になり、同じような鬼ごっこをする子供を見かけることはありません。
外で遊ぶにしても、「運動」の代わりになるような遊びとはほど遠いようです。
(今はその同じ公園で、子供が3人くらい集まってスマホでゲームをしています。(~_~;))
それでは実際に、プレゴールデンエイジ、ゴールデンエイジの時期の体の成長と、最適な『運動遊び」をお伝えします。
◎プレゴールデンエイジ(4歳~9歳頃)
この時期は神経系(神経回路)の発達が著しい時期です。
頭と体の「神経回路」がしっかり連係しているほど、電気信号は速く伝わります。
これによって体がスムーズに、そして自分の思い通りに動かせるようになるのです。
この時期に多くの運動を体験し、動作に対する神経回路を作っておくことで、その後の運動能力を大きく伸ばすことができます。
ただし、この年代は長時間集中力が続かないことが多いので、飽きがこないように色んな種類の【遊びながら体を動かす】事が重要となります。
【プレゴールデンエイジ期】おすすめの運動遊び
プレゴールデンエイジの子どもは、とても高い集中力をもっていますが、その集中力は長続きしません。
子どもが飽きがきたら、次の運動遊びに移りましょう。
それでは、プレゴールデンエイジ期におすすめの運動遊びを紹介します。
■キャッチボール
■鬼ごっこ
■かくれんぼ
■だるまさんがころんだ
簡単にいうと昔、公園で遊んでいたような遊びです。
色んな場面で色んなな動きの要素が入っていて楽しみながら運動神経を伸ばしていけるのでとてもおすすめです。
体力・運動能力の低下が問題視されている現代の子供だからこそ、運動神経が伸びるプレゴールデンエイジの時期から、身体をたくさん動かせる環境をどんどんつくっていきましょう。
◎ゴールデンエイジ期 (9~12歳)
神経系の発達は12歳でほぼ100%となり、さまざまな動作を習得するのがもっとも早い時期です。
新しい動作を何度か見ただけですぐに身につけること【即座の習得】のできる時期です。
しかもこの時期に覚えた動きは一生忘れません。
ただし「即座の習得」は、「プレゴールデンエイジに多種多様な動きを経験している」ということが前提条件となります。
プレゴールデンエイジの神経回路の連携があるからこそ、ゴールデンエイジで運動能力伸びるのです。
【ゴールデンエイジ期】おすすめの運動遊び
ゴールデンエイジ期になると、子どもは自分自身の体を自由自在に動かせるようになります。
新しい動作がすぐに習得できる時期なので、色んな運動遊びと併せて、複数のスポーツにどんどん挑戦させてあげてください。
ワンポイントアドバイス(^^)/
運動系の習い事
たくさんのスポーツを経験することによって、脳が活性化され体が思い通り動くようになり、さまざまな身体機能が鍛えられます。
そのため、運動系の習い事はひとつに絞らないほうがいいかもしれません。
活躍するトップアスリートのほとんどが幼少期に2~3種類のスポーツを経験しています。
・大迫傑 (陸上・マラソン) :野球、水泳
・八村塁(プロバスケットボール):野球、空手
・大谷翔平(プロ野球):水泳、バドミントン
・錦織圭(プロテニス):水泳、サッカー、野球
特定のスポーツに専念している場合は、そのスポーツに本格的に取り組みつつ、他のスポーツを体験する機会があれば積極的に参加してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ゴールデンエイジは一生に一度です。
「運動神経が伸びる大事な時期」という意味以外にも、親子で一緒に体を動かしたり、スポーツに熱中できるのもこの時期までではないでしょうか。(中学生になると、部活や友達といるほうが楽しいですもんね(*^-^*))
この機会にぜひお子さんの「好きなことや面白いことに熱中するがすぐ飽きる」という特性を利用して親子一緒に運動をしてください。
当院では鍼灸や整体治療のほかに身体機能の向上、パフォーマンスアップのお手伝いもさせていただいています。
悩まず質問、ご相談いただければ幸いです。
(柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師 齊藤博貴監修)
宮ノ後鍼灸整骨院はその場しのぎの治療ではなく根本的な改善を目指しています。
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