皆様こんにちは、京都府久御山町 整体治療、鍼灸治療 宮ノ後鍼灸整骨院の院長 齊藤です。
前回はスマホの使い過ぎで腫れや痛みがあり手が使えなくなった方のエピソードを交えて、ド・ケルバン腱鞘炎についてお伝えしました。
今回のブログは、ド・ケルバン腱鞘炎と同じく、手指トラブルのひとつ「ばね指」についてのお伝えします。
ばね指とは、指の腱鞘炎
前回のブログでお伝えした通り、腱鞘炎とは手の酷使により腱鞘に炎症を起こしている状態です。
骨と筋肉をつなぐのが腱で、その腱の通り道が腱鞘です。
本来は人が指や手を動かす時に腱鞘の中を腱がなめらかに動きますが、使い過ぎたりすると腱が炎症を起こして腱が太くなり、腱鞘の内腔が狭まります。
その結果、腱と腱鞘が強くこすれ合うようになり、炎症が悪化して痛みが生じる状態が腱鞘炎です。
バネ指の場合 、手のひら側の指のつけ根の腱鞘部分に炎症が起き痛みが生じます。
そのまま放っておくと腱や腱鞘が腫れて腱がうまく動かなくなり、ばねのようなカクカクとした動きが見られるようになります。
☝指が曲がったまま伸びにくいという症状は、腱鞘というトンネルを腱が上手く通り抜けれてない状態です。
そして、曲がった指を戻そうとして、無理に強い力をかけると、腱の引っかかりが外れて腱鞘を通過する瞬間、カクンと跳ねるように指が伸びます。
この動きが「ばね指」の特徴です。
ばね指になる原因は?どんな人がなりやすいの?
ばね指の主な原因は、日頃から手や指をよく使っている、また、家事などによる指の使い過ぎです。
特に以下のような動作は、ばね指の発症の原因になりやすいと考えらます。
・パソコンのキーボードやマウスの操作
・ゴルフ、テニスなどの手を使うスポーツ
・ピアノなどの指を酷使する楽器の演奏
・家事動作
・ホルモンバランスの変化
男女問わず、誰でも発症するリスクがありますが、ホルモンバランスの変化や家事動作で指を使うことが多い、女性に発症が多く見られます。
※ホルモンバランスの変化※
エストロゲンという女性ホルモンは腱の動きを滑らかに保つ役割がありますが、更年期や出産で低エストロゲン状態になります。
低エストロゲンになると、腱や腱鞘がむくみやすくなり結果的に腱鞘炎など手のトラブルを引き起こします。
また、50歳前後の女性は、女性ホルモンの分泌により、腱や腱鞘の状態が弱く傷みやすくなる上、血行不良により腱鞘の内部が狭くなるので、ばね指発症のリスクが高まります。
その他、関節リウマチや糖尿病のような持病がある方、人工透析を受けている方は末梢の血行が悪いため、ばね指を発症しやすくなります。
ばね指の症状
・手のひら側の指の付け根に押した痛みや腫れ、熱を持った感じがある
・指の曲げ伸ばしがなめらかでなく、途中で引っかかりがある
・起床時、指がこわばり、動かしにくい
・指が曲がったまま戻らない
・曲がった指を無理に戻そうとして力を入れるとカクンと跳ねる(ばね現象)
初期は手のひら側に痛みが出ます。
症状が進んでいくと、指の引っかかり「ばね現象」が出現するようになり、酷い場合、自力では指の曲げ伸ばしができなくなり、日常生活にも影響が出てくるようになります。
朝の起床時に症状が強く、日中や夕方など、手を使っているうちに症状が改善するのが特徴です。
ばね指のセルフケア
まずは手指にかかる負担を減らすことが大切です。
最初は軽症でも放置しているうちに少しずつ症状が悪化することが多いので、早期の治療と正しいケアを行うことが重要となります。
それではここからは、【家庭でできるばね指のセルフケア】をご紹介します。
⑴皮膚に動きをつける
前腕から先の皮膚を動かすことで、皮膚の下の筋肉をしっかり緩めることができます。
ばね指に限らず使い過ぎによる手指のトラブルでは、皮膚が貼りついたようになり固さが出てきます。
皮膚をつまんで上に持ち上げ、上下、左右に動かします。
⑵筋肉をゆるめる
手指を曲げ伸ばしをした時に腕の筋肉が盛り上がるところや固くなっているところを中心に反対側の手で押圧します。
押す場所を少しずつ変えながら、やってください。
押しながらてくびをまわしても効果的です。
手のひらの筋肉も同様に行います。
⑶指のストレッチ
リラックスさせた状態で指を伸展させます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ばね指やド・ケルバン腱鞘炎などの症状にお悩みの方の多くは仕事や家事や育児で忙しくされている方が多いです。
そのような日々の生活習慣に原因があるとしても、急に生活サイクルを変えることは難しく、そのつらさを我慢してしまう人も少なくありません。
ばね指になった場合は先ずはなるべく手にかかる負担を減らしましょう。
そして、関節が動かしにくくなることを防ぐために、ストレッチをするなどのセルフケアが重要ですので是非試してみてください。
「自分なりにをやっても改善しない。」
「いつまでも曲げ伸ばしがつらい。」
「このまま動かなくなっていくのでは…。」
などあれば一度ご相談ください。
当院ではそういった方に鍼灸や電気治療、リハビリで改善に導きます。
痛みや不調に悩まずご相談いただければ幸いです。
(柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師 齊藤博貴監修)
宮ノ後鍼灸整骨院はその場しのぎの治療ではなく根本的な改善を目指しています。
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