皆様こんにちは、京都府久御山町 整体治療、鍼灸治療 宮ノ後鍼灸整骨院の院長 齊藤です。
『食欲がなくて、胸やけして胃腸の調子も悪いんです…。』
『朝、起きた時から疲れて起きるのがつらい。寝ても疲れがとれません。』
内科で検査をしても悪いところがないが、何となく不調があったり、気分的にすっきりしないといわれる方のお話を最近よく聞きます。
『自律神経が弱いんです…。』とか、『これって、自律神経ですね?母もこんな感じだったので…。』
自律神経失調症にかかってしまうと、症状の程度に差はあるものの、場合によって日常生活に影響を与えることもあります。
しかし、自律神経というもの自体が一体どのようなものなのか、きちんと知っている方は少ないのではないでしょうか。
患者さんとのお話の中でストレスや自律神経というワードがよく出てくるので、今回は自律神経と自律神経失調症についての記事です。
自律神経のはたらき
自律神経は、私たちが生きるという活動を続けていくうえで、自動的に身体を調整するために常に働いています。
生命維持には欠かせない呼吸や血液循環、体温調節、免疫、消化機能など身体の様々な機能を無意識のうちに調節する働きを担っています。
具体的には、気温が高くなると自然に汗をかいて体温調節したり、食事をすると胃や腸が動き出す消化や心臓は、私たちの意志に関わりなく動いていますよね。
心臓の拍動は自分でコントロールできませんし、自在に止めることが出来たら怖いです(ーー;)
そして、自律神経失調症は、身体の働きを活発にする「交感神経」と身体を休める働きをする「副交感神経」の2つの神経のバランスが崩れることにより、身体的・精神的にさまざまな不調や症状が現れてしまう状態を指します。
自律神経失調症の症状は、身体的な不調や症状と精神的な不調や症状に大きく分かれ、これらは検査をしてもわからないことが多く、このような自律神経失調症の症状で悩んでいる方は多くいます。
そして、その症状は人によってさまざまです。
*『自律神経失調症』というのは公式な病名ではありません。
自律神経失調症の原因
自律神経失調症の原因は、自律神経のバランスの乱れによるものですが、自律神経の乱れは人によって様々な原因があります。
最も多い要因として挙げられるのは現代社会において数多く存在しているストレスです。
ストレスといえば、仕事や学校の人間関係や仕事そのものの悩みなどといった精神的がイメージされやすいが、身体的なストレスからの場合もあります。
具体的にどんなものが精神的ストレスとなりやすい?
- 学校や職場での人づき合い、人間関係のトラブル
- 仕事で勉強に関する悩みやプレッシャー
- 進学や就職で生活環境の変化
これらのように、心に大きな負担がかかるような経験をすることで自律神経のバランスが不安定になってしまいます。
具体的にどんなものが身体的ストレスとなりやすい?
- 気温の変化が大きい環境で生活している
- 騒音と感じるような音が聞こえる場所にいることが多い
- 光など外界の刺激やケガ
身体的ストレスから自律神経失調症になってしまう例でよくあるのはクーラーの効き過ぎによるものです。
夏の暑い時期にクーラーがよく効いている涼しい場所と暑い場所を出たり入ったりすることが体温を一定に保つために身体的ストレスとなるのです。
このようなことが繰り返されていると体は疲れ切ってしまい、自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
また、食事や睡眠など日常生活のリズムや生活習慣の乱れや、うつ病や不安症など別の病気にかかったことで自律神経のバランスが崩れてしまうパターンも挙げられます。
これらのようにいろいろな原因が知らず知らずのうちに負担となり、自律神経のバランスを崩して自律神経失調症になってしまいます。
その他の原因として挙げられるのは?
その他の原因として挙げられるのはホルモンバランスです。
人は年齢とともに性ホルモンの分泌が減少していきます。
特に、40~50歳代の時期は更年期といわれ、性ホルモンの分泌が大きく減少して体内のホルモンバランスが変化します。
この性ホルモンは自律神経の働きにも影響しているために、更年期には自律神経失調症が起こりやすくなります。
一般的に更年期のほてりや動悸、うつなど色々な症状が現れる更年期障害は、女性特有のイメージがありますが、男性も加齢にともない男性ホルモンが減少していきます。
*男性のホルモン減少は女性ほど急に減るものではありませんが、更年期にストレスがかかるなど他の原因が重なることによって、自律神経のバランスは崩れやすくなってしまいます。
また、子供の頃からすぐ吐いたり、お腹を下しやすい、環境が変わると眠れないなど、生まれつき自律神経が過敏な場合や、性格的に真面目で几帳面、断れない性格、気持ちの切り替えができない、人の目を気にしすぎるなども原因に挙げられます。
症状に個人差があるように、その原因もまた一人一人違います。
自律神経のバランスが乱れるのには、原因が1つではなく、いろいろと複雑にからみあっていると言われています。
自律神経失調症は、ひどくなると通常の生活が難しくなるほどになってしまうこともあります。
ストレスを取り除き、ストレスに負けない体質改善がとても重要です。
自律神経失調症のチェックシート
今まで感じていたあなたの身体の不調や症状は、実は自律神経失調症かもしれません。
それでは実際に、ご自身で簡単にできる自律神経失調症のチェックシートで、当てはまるものを確認してみてください。
- めまいや耳鳴りのするときが多い、または立ちくらみをよく起こす。
- 胸が締め付けられる感じ、ザワザワする感じがする。
- 息苦しくなるときがある。
- 手足がよく冷える、またはしびれを感じる。
- 胃の調子が悪く、食欲がわかない。
- 胸やけや吐き気がする。
- よく下痢や便秘をする。または便秘と下痢を繰り返す。
- 慢性的な肩こりや頭痛、腰痛がある。
- 顔だけ汗をかく。または手足だけ汗をかく。
- 朝、起きる時から疲労を感じ、起きるのがつらい。
- 寝ても疲れがとれない。
- 怖い夢をよく見る、または金縛りにあう。
- 食べ物を飲み込みつらい時がある。または、喉に違和感がある。呂律が回らない時がある。
- 不安、イライラすることが多い、集中力が続かない。
- 気分が憂うつである。
いくつ該当するものがありましたか?
これらは、自律神経失調症の症状や不調の一例です。
3つ以上該当したら自律神経に負担が掛かっています。
また、5つ以上該当する項目があった方は、自律神経失調症を疑った方がよいかもしれません。
該当する項目が多かった方は、早目に対策をした方がいいです。
自律神経失調症による様々な症状
自律神経は全身の器官をコントロールするため、バランスが崩れると全身の機能に影響を及ぼし、不安や緊張感が高まり、吐き気や多汗、全身のだるさ、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠など、さまざまな症状が出ます。
内科や整形外科などで検査をしても悪いところが発見されず、放置ケースもあるので注意して下さい。
自律神経失調症として現れる主な不調や症状
【全身症状として】
めまい・倦怠感・疲れやすい・フラフラして力が入らないふらつき・ほてり・食欲がない・睡眠障害・朝起きるのがつらい、など
【精神症状として】
イライラする・怒りっぽくなる・不安感や恐怖心におそわれる・記憶力や集中力の低下・やる気が出ない・すぐに悲しくなって落ち込む、など
【その他の症状】
頭痛・耳鳴り・冷え・関節や筋肉の痛み・便秘・下痢・生理不順・口や喉の不快感・頻尿・残尿感・発汗・耳鳴り・疲れ目・動悸・息切れ・胃の不快感や吐き気、など
たくさんの症状が、単独あるいは複数重なって現われるのが、自律神経失調症です。
よくあるエピソードで、特に思い当たる原因がないのに、疲れが慢性的に取れにくかったり、なかなか眠れなかったりで色んな不調が出てきます。
できることとして、まず試していただきたいことは・・・
①まずは生活習慣の見直し
体質を改善するために、食事、睡眠、運動、休息などの生活習慣を見直していくとよいでしよう。
- 入浴:38~40℃の湯船にゆっくりつかる
- 睡眠:早寝早起きをする、十分な睡眠を取る
- 食事:決まった時間に食事を取る、偏食をやめる
- 運動:適度な運動をする
- リラックス:上手にストレスと付き合っていくためのストレス解消法を見つけることも効果的
②自律神経失調症の治療
自律神経失調症は、自律神経のアンバランスによって生じるため、自律神経のバランスを鍼灸や整体で整えることにより、症状は改善します。
基本的には症状を緩和させるような、血液の流れを良くする身体の緊張をほぐしたり、気分を落ち着かせたり、身体的、精神的アプローチが必要になります。
また、生活習慣やリズムが乱れている場合は、生活習慣の見直しや改善が自律神経失調症の治療には重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか
自律神経は私たちにとって、とても大切なものです。
当たり前のように行っている体や内臓の運動が、実は自律神経によって調整されているのです。自律神経を整えることで、体の不調を改善できることが多くあります。
ストレスや生活習慣を見直し、しっかりと治療をすれば症状は良くなっていきます。
どうか、諦めないでください。
自律神経失調症の対処の基本は、まず食事、睡眠、運動、休息などの生活習慣を見直しです。
もし、生活習慣の見直しでも効果が出ない、不調が続くという場合は適切な治療を受けること強くおすすめします。
どうしても痛みや不調が続く、日常生活も不安といったお悩みの方は諦めずにご相談ください。
当院ではそういった方に鍼灸や整体治療で改善に導きます。
痛みや不調に悩まずご相談いただければ幸いです。
(柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師 齊藤博貴監修)
宮ノ後鍼灸整骨院はその場しのぎの治療ではなく根本的な改善を目指しています。
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