皆様こんにちは、京都府久御山町 整体治療、鍼灸治療 宮ノ後鍼灸整骨院の院長 齊藤です。
ここ最近、テレビや健康系の雑誌で『モートン病』の特集などが取り上げられたようで、来院される方にもモートン病が知られるようになりました。
ある時、問診中に私の親世代の方が「テレビで見てモートン病かも」と話された時は、「よく、知ったはるな~(゚Д゚;)」と内心、驚きました。
他にも、「ネットで調べてみるとモートン病ぽい」と不安に思い来院といった方もおられました。
今回のブログでは、モートン病の原因や予防のためのセルフケアを中心にお伝えします。
モートン病とは
モートン病は足指の付け根に生じる痛みを伴う疾患です。
歩行時に、足裏の指のつけ根に繰り返し負担がかかることによって神経や周りにある軟部組織が圧迫されることで発生します。
足の指の第3趾と4趾(中指と薬指)の間に発症することが最も多く、指の先に向かう神経の周囲が腫れて厚みを帯び、ストレスがかかると鋭い痛みや焼けるような痛みが足指の付け根から指先にかけて生じることが特徴です。
男女比は1:4で女性のほうが多く、特に50代~60代の女性にかかることが多いとされていますが、当院の場合は若干女性が多い程度です。
モートン病の原因
◎つま先の幅の狭い靴や、高いヒールの靴を履く習慣がある。
◎外反母趾など足部の痛みをかばって、指を浮かしている。
◎足のアーチが崩れて、常に負担となっている。
このように様々な原因が考えられますがどれか1つの原因というわけではなく、日々の生活習慣や癖などが色々と合わさっていることが多いようです。
モートン病の症状
足裏の指の付け根痛みと、その先の指に放散する痛みやしびれが主な症状です。
歩行や長時間の立ちっぱなしで症状が出て、靴の中に小石が入っているような感覚が生じたり、チクチクする痛み、棘が刺さったような感覚などがあります。
安静にしたりすると改善しますが、進行するとじっとしているときにも痛みやしびれを感じるようになります。
一般的な病院でのモートン病の対処法
つま先が狭いハイヒールを履く習慣や様々な原因で正しい歩き方ができなくなった結果、「足のアーチ構造」が崩れ、足の神経に刺激が加わり症状が出るため、一般的な病院では痛み止めの薬や湿布、そして「足のアーチ」を作るために、インソールの着用がよく行われます。
しかし、インソールの着用や靴の買い替えで「足のアーチ」を作るだけの処置では、根本的な治療とはいえず、改善する事はほとんどありません。
実際に、当院に来院されたは、痛みが強い時は服薬してインソールを何か月も着用して痛みと付き合っている方が多く、中にはインソールや靴の作り替えで何年もお悩みの方もおられました。
そのため、何が原因でモートン病の痛みが出ているのかを深掘りして
足のアーチが崩れる要因、足裏のつけ根に繰り返しかかる負担の原因をクリアにしなければなりません。
当院の治療
当院では以下の治療を行っています。
①アーチの崩れに対しての治療
②アーチが崩れる要因に対する治療
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股関節・膝関節・足関節の捻じれ
これらの関節は歩行時に、地面からの衝撃を和らげるためのクッションの働きをしています。
歩き方の癖などでこれらの関節に負担がかかり捻じれてクッションの働きが低下してしまうと、足底にかかる衝撃が強くなり痛みが強まります。
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足部全体のアライメントの異常
足部の関節の歪みや歩き方の癖でしっかりと足の指が使えていない状態や足底の一部分でしか地面に着地していないことで痛みが引き起こされます。
通常であれば、『立って歩く』というのは足の指全体で地面を掴むように機能します。
モートン病の方の中には足の指が全く使えなく、靴の中で指が丸まっている事で神経を刺激している場合があります。
また、歩行時の正しく足が使えていなく、何度も足の指の付け根が地面とぶつかり、結果として神経を圧迫して痛みとなります。
③下肢の歪みからの骨盤、背骨への影響を考慮した治療
関節の歪みや歩き方の癖が習慣になると、骨盤や背骨にも影響し腰痛や股関節の痛みも引き起こす可能性があります。
そのため当院では、足だけの治療をすることはなく全身の治療をおこない、改善のためのセルフケアを毎日実施してもらいます。
それでは、ここからはモートン病でお悩みの方によくお伝えするセルフケアを紹介します。
モートン病に有効なセルフケア
モートン病に有効なセルフケアはアーチを作る足自体の筋肉に対してのエクササイズや、アーチの低下を招きやすい足首の硬さを改善するためのストレッチがお勧めです。
★ショートフットエクササイズ
足のアーチを引き上げる効果が期待できます。
足先と踵を近づけるように足底に力を入れます。
指自体伸ばしたままで、地面に押し付けながら足のアーチが持ち上がるような感じで行ってみてください。
10秒間、力を入れて緩めるを繰り返してください。
★タオルギャザー
足の指の筋力向上や足のアーチを引き上げる効果が期待できます。
足の指の力でタオルをたぐり寄せます。
★足趾のグーパー体操
簡単そうに見えますが、アーチが崩れている方は指を動かす筋肉が弱っていたり、指自体が硬くなっていていることが多く動かしにくい方が多いです。
★足趾ストレッチ
手の指を挟み込んでしっかり広げた状態で足首を回してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
モートン病の経過には個人差が大きいです。
痛みやしびれが強く、見た目でも腫れぼったさがある場合は、長期化することもありますが、
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1日の中でも痛い時、痛くない時と波がある
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履いている靴により痛みの出方に変化がある
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歩き始めは痛いが、歩いていると痛みが和らぐ
などといった場合は適切な治療により早期に症状や機能の改善がみられます。
モートン病でお困りの方は、まずはかかとの低い靴や、つま先にゆとりがある靴に変えてください。
そして、セルフケアをやってみてください。
セルフケアは2〜3ヵ月しっかり続けることでアーチの改善効果が出てきます。
それでも痛みが続く場合やインソールを作ってもダメだった方はぜひご相談ください。
当院では、患者様お一人お一人のお身体の状態に合わせたベストな治療をご提案をしています。
一緒に頑張りましょう!
(柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師 齊藤博貴監修)
宮ノ後鍼灸整骨院はその場しのぎの治療ではなく根本的な改善を目指しています。
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