皆様こんにちは、京都府久御山町 整体治療、鍼灸治療 宮ノ後鍼灸整骨院の院長 齊藤です。
以前に病院で脊柱管狭窄症と診断されていて、ここ最近は買い物の最中、足腰の痛みやしびれで座って休憩しないといけない。
家族に歩くように言われるが、つらくて歩けない。
来院される方で『脊柱管狭窄症』と診断された方や、既に手術を受けられた方などは多くおられます。
(*脊柱管(せきちゅうかん)とは、椎骨が連なってできたトンネル状の管のことを言います。管の中には脳から続く脊髄神経が収まっていて、脳脊髄液で満たされています。)
脊柱管狭窄症は、その名の通り脊柱管が何らかの原因により狭くなってしまい、脊柱管を通る神経や血管を圧迫している状態のことを指します。
そして、その狭窄による神経の刺激により腰からお尻、足にかけてのに痛みやしびれを引き起こします。
好発年齢は 50 歳代以降のシニア世代に多く、背骨の変形や姿勢の変化を伴うことが多いです。
今回は脊柱管狭窄症とはどんなものかと、やっていい運動、やってはいけないことをお伝えします。
脊柱管狭窄症は、圧迫される場所によりタイプ分けされており、それぞれ症状が違います。
タイプは以下の2つに分けられます。
①馬尾型
②神経根型
また、この 2つが組み合わさった混合型というのもあります。
①馬尾型の症状
腰椎やその下の仙骨部の神経根の束は馬の尻尾に似ているので馬尾(ばび)と呼ばれています。
馬尾が圧迫されることにより両足のしびれやだるさ、膀胱直腸障害(排尿・排便障害)など や感覚麻痺などの様々な症状が現れます。
②神経根型の症状
このタイプは腰椎から左右に出ている神経の根元(神経根)が圧迫され痛みやしびれが出ます。
片方だけの場合もあれば両方の場合もあります。
多くの場合は片方のお尻から足にかけてのしびれやピリピリする痛みがあります。
馬尾型、神経根型のいずれにおいても、脊柱管狭窄症でお悩みの方は安静にしている時はそれほど症状がないですが、長時間の歩行で痛みやしびれの増強がみられるという特有な症状があります。
これが間欠性跛行です。
脊柱管狭窄症になる原因
脊柱管狭窄症とはどんなものかを簡単に説明しましたが、それではなぜ脊柱管が狭くなってしまうのでしょうか?
原因として多いものを3つ紹介します。
①加齢による骨や軟部組織の変化
人間の体は20歳代をピークに成長し、30歳を超えたあたりから機能が落ちてきます。
特に中高年では、加齢に伴う体の変化は顕著です。(これがいわゆる老化現象です。)
そのため、老化により背骨の変形や、椎間板の変性、背骨周りの靭帯の肥厚などが生じ、脊柱管が狭くなります。
②普段の姿勢や動作習慣など日常的な体の使い方によるもの
加齢による背骨やその周りの組織の変化と合わせて主な原因となるのが日々の姿勢や動作などのクセや習慣です。
構造上、脊柱管狭窄症の人は特に反り腰傾向の方に多くみられます。
腰を反らした姿勢では、脊柱管はより狭くなってしまい、症状が現れやすくなります。
また、反り腰の原因は腰だけの問題だはなく、背骨や骨盤、股関節の可動性の低下が影響します。
③先天的な疾患によるもの
脊柱管狭窄症は、中高年の発症が圧倒的に多いですが、ごく稀に先天的に生じる脊柱管狭窄症があります。
この先天的なものが原因となる脊柱管狭窄症では、発育段階で先天的な骨の形態異常により脊柱管が狭くなっていることで、比較的若い年代で症状が発症します。
脊柱管狭窄症の症状
歩いていると徐々に下肢の痛みやしびれがひどくなり、しばらく座ったり前屈みになったりして休むと症状が落ち着き歩けるようになる。
これが脊柱管狭窄症の症状で特徴的な間欠性跛行です。
また、間欠性跛行以外にも以下のような様々な症状があります。
【脊柱管狭窄症の症状の例】
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お尻から足にかけての痛みやしびれ
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足に力が入りにくい(運動のしにくさ)
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感覚麻痺(感じにくさ)
また、尿漏れなどの排尿・排便障害がある場合は、早急な検査が必要です!!
脊柱管狭窄症でやってはいけないこと
やってはいけないことは腰を反ることです。
後ろに反る動きは脊柱管が狭くなり、神経を圧迫します。
症状が悪化する危険性があるため、運動のために背筋をしたり、身体を反らすようなストレッチはよくありません。
筋力や柔軟性の低下を避けるために無理をしない程度に適度な運動をすることは必要ですが、症状が強く出ているときはゴルフのスイングのようなねじって伸びる動きも注意が必要です。
脊柱管狭窄症でおすすめの運動は
よく、リハビリの一環として下半身の筋力維持のためにとりあえずウォーキングといった方がおられます。
一般的に歩くことは健康に良い事で足腰の血流も良くなりますが、脊柱管狭窄症で痛みやしびれがある場合には中止してください。
そこでおすすめするのは自転車です。
自転車に乗る姿勢は腰にかかる負担が軽いので取り入れやすいです。
運動をすることで、脊柱管狭窄症自体が治ることはありません。
しかし、症状を悪化させないように注意しながら、できる運動を続けていくことがとても大切です。
それでは次にお家でやっていただきたい運動(脊柱管狭窄症のセルフケア)のご紹介です。
*腰、背骨周りのストレッチ
仰向けに寝て、背中を丸めるようなイメージで片足を胸に引きつけて抱えて30秒間キープ。
ストレッチ感があまり得られない場合は右の写真のように足を組んで行ってください。
*腰、背骨周りのストレッチ②
四つんばいの姿勢から、お腹を引っ込めながら腰を丸めお尻を下げていきます。(腰を反らさないように注意!)
お尻がかかとに着いたら、その姿勢で30秒間キープ。
*腰、背骨周りのトレーニング
四つんばいの姿勢になり、手足が一直線になるように上げて10秒キープします。
右手と左足、左手と右足の2パターンで2セット程度行ってください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最初にお伝えした通り脊柱管狭窄症は、腰だけの問題ではなく、背骨や骨盤、股関節の可動性の低下が影響します。
そのような状態で運動のために無理にウォーキングをしても、股関節や骨盤の動きが悪いと腰でかばうので歩行の際にお腹を突き出し、反り腰で歩くことになります。
そうなると、脊柱管を通る神経の圧迫を強めますのでしびれや痛みが強く出ます。
脊柱管狭窄症による症状でお困りの方は、まずはセルフケアを試してください。
そして、できそうならウォーキングではなく自転車漕ぎをやってみてください。
それでも思うように良くならない場合や、歩くのがつらいといった方は是非当院までご相談ください。
当院では原因となる体の歪みを確認しながら治療をおこなっています。
変形している背骨を元通りにすることはできませんが、そうなってしまった原因である身体の使い方や筋肉や関節の状態を良くする事で、症状の改善を目指します。
身体の使い方や筋肉、関節の状態を良くする事で歪みから生じていた血管や神経の圧迫を軽減することができ、血流循環や緊張していた筋肉の緊張を取ることが可能です。
そして結果的に、今までは何回も休憩を挟まないと歩くことが難しかった方が、徐々に休憩の回数が少なくなって、休憩なしでも買い物や散歩などの外出ができるようになったといった例も数多くあります。
もしも、あなたや周りの方で脊柱管狭窄症による痛みや日常の不便でお困りの方は、ぜひ治療を受けてみてはいかがでしょうか
当院では、患者様お一人お一人の身体の状態に合わせたベストな治療をご提案をしています。
一緒に頑張りましょう!
(柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師 齊藤博貴監修)
宮ノ後鍼灸整骨院はその場しのぎの治療ではなく根本的な改善を目指しています。
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